2018年5月22日火曜日

床ずれの原因と対策について

身体の一部の血流が悪くなり、壊死してしまう高齢者特有の皮膚の病気を『床ずれ(じょくそう)』と言います。原因として、さまざまな要因が重なったときに発症します。今回は床ずれの原因と対策についてお伝えします。

どうして床ずれができるのか?
家庭で介護したことがある人はご存知だと思いますが、動けなくなっていくと自分の力で身体の向きを変えることができなくなります。こうなると、同じ身体の場所に集中して圧がかかり、その部分の血の流れが悪くなります。そしてその状態で栄養状態が悪くなったり、湿度が高くなると床ずれという病気になってしまうのです。
床ずれになりやすい体質の方もいらっしゃいますが、介護の工夫で発症の可能性を軽減させることができます。

介護方法でリスクを軽減する方法
まず、一番大切なことは介護する人が身体の向きを変えることです。ベッドなら、マットレスと身体が触れる部分(例えばおしりの仙骨部、かかと、耳の先、肘等)に集中して圧が掛からないようにします。クッションを使用して向きを変えたり身体を浮かせるのが一般的です。
また、栄養状態が悪いとリスクは高まるので、普段から十分な栄養が摂れているか意識しておくことが大切です。
オムツ内で排便や排尿があるままで、長時間放置しておくと仙骨部の床ずれのリスクを高めてしまうのです。なので、例えば2時間毎にオムツ交換をしたり、臭いがあるときは交換して、あまり長い時間オムツ内を汚れた状態にしないことが大切です。

介護用品を利用する方法もある
いくら気をつけていても家庭で床ずれができてしまう場合があります。そのような時は介護用品の力を借りるのも一つの方法です。よく利用されているもので、身体に掛かる圧を分散させる『分散マット』やマットに空気を入れて、圧が偏らないようにする『エアマット』と呼ばれるものがあります。
多くの介護用品は介護保険の対象になりますので、担当のケアマネジャーさんに相談するようにしましょう。

床ずれになったときの対応策
段階的に床ずれは悪化していきますので、早めに状態の変化に気がつけば家族だけで対応できます。最初の方では表皮が赤くなります。この段階で発見したなら、早目の改善が期待できます。赤くなっている周囲を手で優しくマッサージしてみましょう。血流が改善されて赤みがなくなっていきます。
皮膚が剥げて肉まで見えることもあります。ここまでくれば医療機関で処置をしてもらう必要があります。医師に相談したり、訪問看護で対応してもらいましょう。その際、家族が普段行なうことも教えてもらいましょう。
床ずれは普段の生活から発症しないようにできるかがポイントです。一度発症してしまい、悪化すると家庭では治していくのは難しい場合があります。酷くなれば入院をして手術が必要となることもあります。
いつも皮膚の観察をして、早い段階で発見できるようにしましょう。

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床ずれの原因と家庭で出来る対策を説明 by
真っ赤なトマト(CW)

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